室生寺の概要/見どころ
奈良県宇陀市室生。奈良時代の末、当時の皇太子だった山部親王(のちの桓武天皇)の病気平癒を願って興福寺の僧侶の手によって建立。現在の室生寺の伽藍は2代住職修円によって整備された。
奥深い深山と渓谷が続く道の奥にある室生寺は密教の修業道場としてふさわしいと考えられたため、次第に密教色が強まった。谷を流れる清流や龍が住むといわれる龍穴があることから、龍神信仰が生まれた。平安時代には雨乞いのためたびたび勅使が参向した。
室生寺は女人禁制の高野山とは異なり、女性も参詣できる密教寺院だ。そのため、「女人高野」の異名で親しまれてきた。
国宝の五重塔は全長16mと五重塔としてはやや小ぶりなもの。本堂横の高い石段の上にある五重塔は実に優美な姿である。平成10年に台風の被害にあい、修復を行ったときに木材を調べると奈良時代末のものと判明した。これにより、この塔が法隆寺五重塔に次ぐ古いものであることが確認された。
金堂や灌頂堂も国宝。中尊の釈迦如来立像や十一面観音像も国宝。ほかにも重要文化財が多数ある古刹だが、江戸時代には一時衰退していた。これを再興したのが江戸幕府五代将軍綱吉の母、桂昌院である。彼女は巨額の費用を投じて室生寺を復興させた。
室生寺の営業時間(拝観時間)
4月1日~11月30日:8:30~17:00
12月1日~3月31日:9:00~16:00
室生寺の料金(拝観料)
個人
大人:600円
子供:400円
団体(30名以上)
大人:500円
子供:300円
室生寺のアクセス
公共交通機関(電車/バス)
近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバス、終点下車:すぐ
自家用車
名阪国道 小倉IC
名阪国道 針IC
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