吉野山の概要/見どころ
奈良県吉野郡吉野町。奈良県中部にある標高350mの山。
古くから桜の名所として知られ、下・中・上・奥の4か所に分かれて桜が密集。そのため、「一目千本」の桜との異名あり。そのほとんどが白山桜。その数なんと3万本。桜が多いのは吉野山と連なる金峯山で修業した修験道の祖、役小角が蔵王権現の像を彫ったことに由来する。蔵王権現の御神木が桜だからだ。
古くは大海人皇子(のちの天武天皇)が歌にも詠んだ地。古は雪の山のイメージが強かったようだ。桜のイメージに変わったのは平安時代のこと。桜好きで知られた鎌倉時代の僧西行法師も吉野を訪れた。
吉野山は悲運の英雄、源義経ともゆかりがある。義経が兄頼朝により追討命令を出されたとき、義経は吉野山に隠れた。追手をかわすため、愛する静御前と別れたのもこの山だ。
吉野は後醍醐天皇から4代、50年余にわたって南朝が所在した場所。後醍醐天皇陵や吉野南朝皇居跡など南朝ゆかりの史跡も多数ある。後醍醐天皇の死後、皇位は後村上天皇・長慶天皇・後亀山天皇に受け継がれ、1392年に南北朝合一で朝廷は再び一つになった。
吉野・金峯山の一帯は、役小角の話から分かるように山岳信仰や修験道が盛んだった。紀伊の高野山や熊野三山などとともに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する。
吉野山の営業時間
特になし
吉野山の料金
特になし
吉野山のアクセス
公共交通機関(電車/バス)
近鉄吉野線の終点駅吉野駅下車
山上までのアクセス
- 吉野ロープウェイ(千本口-吉野山:吉野大峯ケーブル自動車が運行)を利用
- 徒歩約30分 ※七曲がりと呼ばれる坂道
- 吉野大峰ケーブル自動車の奥千本まで走るバス ※桜のシーズン以外
- 吉野山を巡回しているコミュニティバス ※桜のシーズン以外
- 奈良交通の臨時バス (吉野駅から中千本公園口) ※桜シーズン
ロープウェイ吉野山駅から金峯山寺・蔵王堂へは徒歩約10分
(途中にある黒門・銅の鳥居付近は急な坂道である)
自家用車
吉野山の道路は狭く急な坂道が多く、また山上には駐車できるスペースが少ない。
下千本地域の「吉野山観光駐車場」(約400台)、中千本地域の「如意輪寺駐車場」(約300台)の利用がオススメ。
この2つの駐車場は桜のシーズン以外は無料。
その他の中心部の民営駐車場はほとんどが通年有料。
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