飛鳥坐神社の奇祭「おんだ祭り」 五穀豊穣・夫婦和合を祈る子作り劇

天下の奇祭 おんだ祭り奈良
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日本は現在少子高齢化の時代で、子どもが大変少なくなっています。
そんな子どもが貴重な宝の今だからこそ、行ってほしい祭りがあります。

奈良県明日香村にある飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)で催されるおんだ祭り。
子孫繁栄をどストレートに願う奇祭です。

※以下、青少年には刺激が強いかも!

飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)とは?

明日香村の飛鳥寺から5分ほど。
飛鳥坐神社は、古来、「飛鳥の神奈備」と呼ばれてきた森に鎮座しています。

現在の祭神は、事代主神・高皇産靈神・飛鳥神奈備三日女神(賀夜奈流美乃御魂)・大物主神の4柱。
創建の由緒は不詳ですが、『出雲國造神賀詞』や『日本書紀』朱鳥元年(686年)に記載があり、この頃には創建されていたようです。
『日本紀略』によれば、天長6年(829年)に現在の鳥形山へ遷座したようです。(遷座する前の場所については諸説ある模様)

この飛鳥坐神社、古くより性信仰の聖地でした。
神社の特徴は、陰陽石。
男性や女性のシンボルをかたどった石が数多く配置されています。

男女の陰部に似た形の石。男性の陰部に似るものを陽石,女性の陰部に似るものを陰石とする。

(三省堂 大辞林より)

社務所では授与品の販売も行われており、境内の陰陽石にちなんだ珍しいものも。
代表的なものが「ちんちん鈴」。
他の神社では、なかなか見ないですよね…笑

奇祭 おんだ祭

そんな飛鳥坐神社で、毎年2月の第一日曜日に行われる行事が「おんだ祭り」。
五穀豊穣と子孫繁栄を祈るお祭りなのですが、その様子がすごくユニーク。
西日本四大性神事の1つです。

西日本四大性神事

  • おんだ祭り(奈良県明日香)
  • 網掛け祭り(奈良県江包)
  • てんてこ祭り(愛知県三河)
  • 田縣神社豊年祭(愛知県尾張)

※4つ中2つが奈良…!!∑(゚Д゚)

天狗男の青竹での襲撃

祭りの開始は14時からですが、その時間の前から村の中では天狗男や翁男が青竹を持ってウロウロしています。
時おり、地面に青竹を叩きつけるため、ものすごい音がします!(バーッン!!)

そして、不用意に近づくと、全力でおしりを叩かれます…!
けっこう痛い…泣

でも、これ立派な神事なのです。
青竹(ササラ)でおしりを叩かれることで、厄払いをします。
また、騒げば騒ぐほど厄落としのご利益も上がり、その年は豊作になるそう。

自分からおしりを突き出して叩かれる。
そして、おもいっきり痛がる。
これが正解です!

田植えの再現

14時、いよいよ境内で神事のスタートです!
まずは、五穀豊穣を祈るべく農耕の様子を再現します。
そもそもおんだ祭りって、御田(おんだ)祭り、御田植(おたうえ)祭りですからね!

田植えの再現

竹筒をふりまわす天狗

さて、おんだ祭りが奇祭といわれるゆえんはここからです。
天狗とその妻となるお多福、彼らの介添え役となる翁が登場。

まずは、天狗が男根に見立てた竹筒を股間に当てて、振り回します。
最終的には宮司に献じたごはんに汁をかける所作を…。

竹筒

ごはん

種付け

舞台にゴザが引かれ、いよいよ夫婦和合の儀式の開始です。
お多福と口づけを交わした後、お多福を寝かせて、その上に覆いかぶさります。
(翁は慌てて隠そうとします。笑)

あからさますぎる…!!
しかも、元気に2回戦まで…!!

股間を拭いた紙 ふくの紙

行為の終了後、天狗とお多福が、股間を拭いた紙「ふくの紙(福の神)」を、参拝者に投げつけます。
この紙を手に入れると、子宝に恵まれるそう。
お子さんのほしい方は、なんとしても手に入れましょう。

全編を見たい方はこちら


(動画:Yuki nao

アクセス

飛鳥坐神社
住所:奈良県高市郡明日香村飛鳥707-1
電話番号:0744-54-2071
アクセス:近鉄橿原神宮前駅からバス(飛鳥大仏前下車)
開催日時は、2月の第一日曜日(2018年は2月4日)午後2時~、です。
当日は非常に混み合うため、早めに到着して、場所取りをするのがオススメです。

まとめ

まさに奇祭。これぞ奇祭。
単純におかしいだけじゃなくて、性信仰の名残を今に残す貴重なお祭りでもあります。
おもしろいお祭りに参加してみたい方、お子様を望んでいる方、ぜひ1度足を運んでみてください。

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