桜の季節ですね。
私が住んでいる東京では、すでに桜の満開宣言が出ました。
1953年の統計開始以来、3位の早さらしいですね。
奈良の桜といえば、吉野の「一目千本」と言われる千本桜が有名ですが、宇陀市には、それとはまた趣の異なる、孤高の桜があります。
孤高の絶景
宇陀市榛原諸木野にある諸木野の桜。
(写真:saorigraph)
すばらしい一本桜が、水の張った田んぼに映り込む。
息をするのも忘れてしまうような絶景です。
たった1本の桜が気高く凛と立つ姿は美しい。
諸木野の桜って?
伊勢本街道沿いの諸木野という小さな集落にあるこの桜。
昔はこの木に牛を繋いで農作業をした事から、別名「牛繋ぎの桜」とも呼ばれています。
この絶景、実は田んぼの地主の方のご厚意によって成り立っています。
この地域は山の奥深いところにあり、当然平地よりも気温が低いです。
つまり、田植えの時期も、本来であればもっと遅いのです。
しかし、ここを訪れるカメラマンのため、桜の開花時期に合わせ、田植えをし、水を張ってくれています。
感謝感謝ですね。
桜の開花時期・オススメの時間帯
見頃の時期は例年4月中旬ぐらい。
同じく宇陀市の又兵衛桜よりも約1週間遅く、仏隆寺の千年桜と同じぐらいが目安です。
オススメの時間帯は、断然早朝。
静寂の中で見る絶景には言葉を失います。
ちなみに、田んぼの周りに柵があること、また、両側に電柱があることから、写真撮影できるスポットは限られます。
最近は人気も出てきており、シーズン中は非常に混み合いますので、ご注意を。
アクセス
住所:奈良県宇陀市榛原諸木野
交通手段は車のみです。
国道369号を南下していくと、左手に「諸木野」の小さな看板があるので左折し、約2kmです。
特に最後の林道2kmが難所。車のすれ違いは非常に困難です。
100m以上のバックも覚悟の上で、お臨みください。
運転に自信のない人は、正直つらいかもしれません。
▼林道の走行動画
(動画:New Tenichi)
苦労の末の絶景
アクセスするのは大変ですし、この時期の早朝はまだ寒さも厳しいです。
しかし、それ以上に目を瞠る絶景がここにはあります。
奈良の気高い一本桜をぜひ御覧ください。
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